一方で対ドルでは底堅い動きを見せる通貨が多かった。ユーロドルは一時1.3797ドルまで小幅に反発。昨日の海外市場ではユーロ円急落に足を引っ張られたが、本日の東京タイム午前は、対円でのドル下落を受けたユーロ買い・ドル売りが支えとなった。ポンドドルも1.6585ドルまでじり高、豪ドル/ドルは0.92ドル前半と底堅さを維持。NZドル/ドルは、0.8627ドルと昨日の水準を上回り、19日以来の高値をつけた。イングリッシュNZ財務相から通貨高けん制の発言はあったもののNZドルを押し下げる強い圧力にはならなかった。オセアニアタイムに発表されたNZ2月貿易収支が8.18億NZドルの黒字と、市場予想の6.00億NZドルの黒字を上回ったことも下支えとなった。
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対ドルでの動きに支えられ、NZドル円が87.91円まで上昇したほか、豪ドル円が94円前半、ユーロ円が140円半ばまで、ポンド円も169円付近、加ドル円は91.90円付近まで水準を回復した。クロス円が下げ止まるなか、ドル円も受け渡しベースで年度末となる仲値公示前後にかけ101.90円台へ戻した。その後も米10年債が2.7%付近と、昨日NY引けの水準2.692%前後より利回りをやや上げて時間外の取引を再開したことに支えられ、安値水準ながら底堅さを維持した。一時14227円(-249)まで下落した日経平均が、下落幅を多少縮小させて前引けしたことも円買いの勢いを緩和した。
ドル円やクロス円は安値水準を維持しそうだが、リスク回避の円買いには一巡感も出てきた。午後は基本的に海外勢の動き出しを待つ格好で様子見ムードとなりそうなものの、底堅いオセアニア通貨などを中心にクロス円が反発力を強めてくれば、ドル円も102円に近づく格好で調整を進める可能性はある。駆け込み的な年度末のフローについては、来週31日まで引き続き注意が必要だ。
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