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2014年2月1日土曜日

週間為替展望(豪ドル/ZAR)-新興国リスクの行方を注視

◆豪ドル円、通貨高けん制強める声明文なら一段安も
◆ZAR円、利上げも通貨の下落阻止には不十分
◆ZAR円、製造業の景況感悪化なら8円半ばまで調整するか
(国際金融情報部・小野直人)

予想レンジ

豪ドル円 87.00-93.00円
南ア・ランド円 8.50-9.50円


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2月3日週の展望
 まずは、豪ドル買いのシナリオを考えてみたい。豪準備銀行(RBA)理事会が4日に開催される。政策金利であるオフィシャルキャッシュレートは過去最低の2.50%で据え置かれる見通し。経済成長率はこれまでのトレンドを下回る状態が続いていることから、緩和的なスタンスが維持されるだろう。こうした中で、足元の通貨安でインフレ率の低下に歯止めがかかっていることから、声明文でこの点をどう評価するのか注目される。緩和バイアスが後退するなら、豪ドルは買い戻されるだろう。

 しかし、そううまくいくとは限らない。リドアウトRBA理事が1月24日、「通貨は一段と下落する必要」、「対ドルで0.80ドル付近が適切」と述べ、通貨高の調整が不十分との認識を示した。RBA理事会の声明文や7日の四半期金融政策報告でこの点が強調されると、豪ドルのさらなる下落を招く可能性がある。

 そのほか、新興国リスクも不安材料として残る。市場のリスク回避傾向が強まっていることから、中国の製造業・非製造業景気指数がさえない結果に終わるならば、豪ドル円は素直に売られるだろう。テクニカル的にも、91.30円付近で推移する日足一目均衡表・基準線を超えられずにいるため重さが感じられる。週足では下落の第3波が始まった可能性があることも、豪ドル円にとっては不利な材料となる。これらの点を踏まえると、豪ドル円は引き続き下方向を警戒する状況が続くことになるか。

 ランド(ZAR)円の上値は重いか。南ア準備銀行は、通貨安に伴うインフレ進行や国外への資金流出を回避するため利上げを実施した。このこと自体は通貨安の歯止めになると考えられるが、米連邦準備理事会(FRB)が量的緩和(QE)の縮小を着々と実施しているため、単発の利上げでは通貨を下支えするには力不足であろう。通貨安がインフレを進行させることで景気が悪化し、それがさらに通貨安を招くという悪循環に陥ることも考えられる。長期化が予想される労使問題や財政不安で南アが格下げされることもありうる。先行きを楽観できるような材料は少ない。来週は、1月分のカギソPMIが発表される。12月分は8カ月ぶりに景気判断の分かれ目である50を割り込んだ。前月に続いて今月も節目を割り込むなら景気に対する不透明感が増して、ZAR円は8円半ばまで調整が進むだろう。逆に50を上回ったとしても、国内問題から戻りの鈍さが再認識される展開か。

1月27日週の回顧
 豪ドル円・ZAR円はさえない展開。アルゼンチン国債や中国の理財商品のデフォルト懸念が噴出して、新興国市場に対する不安感が急速に高まり、豪ドル円は88円半ば、ZAR円は9.10円付近まで売りが先行した。その後、トルコ中銀や南ア準備銀行が利上げしたため、いったん新興国リスクは後退。豪ドル円は91円前半、ZAR円は9.47円付近まで戻した。しかし、米FRBがQE縮小を決定したことで、新興国に対する不透明感が高まり、豪ドル円は89円割れ、ZAR円は2012年10月以来の水準となる8.97円付近まで下げた。(了)






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